まだインターネットがなかった頃、海外との業務上交信はFAXを主に使っていました。文字が残りそれが証拠となるからです。
ある日、大学新卒M氏が勤務するところにシンガポールの企業から売り込みFAXが届いたのです。
英語ができるらしい、という噂が流れていたM氏のところにFAXが回ってきました。
単なる売り込みです。スクラップを数百トン買わないか というもの。
無視していいものでした。
ところが・・・。
英語ができるらしいと言われてちょっといい気分になったM氏は ここは礼儀正しくしておくべき、
僕はそれができます というところを見せたくなったのでしょう こう返信FAXを打ったのです。
I accepted.
「受け取った」とだけ言うつもりでした。 しかし これは 「受け入れました」です。
その価格で契約します の意味になるのです。
続々と契約書類がFAXで届き始めてM氏は自分が引き起こした事態を理解。
すぐに事務所の片隅から国際電話をかけました。 私は英語が下手なのです、
と泣き声で謝り続け 契約はなかったことになりました。
彼は I received.と書くべきだったのです。
英語を勉強しましょう。